住宅における無垢材の良さとは何か

ネオホームの家は標準仕様で、床、天井、建具(ドア)、下足箱に無垢材を使用しています。

お家づくりを検討される中で「無垢材」という言葉を耳にされる機会は少なくないと思いますが、どのような素材かご存知でしょうか。

今回はその特徴や機能、家づくりに無垢材を使用するメリットなどをご紹介します。

 

 

無垢材とは

「無垢材」とは、丸太からそのまま切り出した木材のこと。反対に接着剤で合成したものは、集成材と呼ばれています。薄い木材を貼り合わせてブロック状にした集成材は、見た目も機能面も品質が安定していることが特徴です。一方、天然素材の無垢材は品質にばらつきがあるものの、集成材にはない温かみや風合いがあります。そのため床や天井といった大部分に無垢材を使用したお家は、まるで自然に囲まれているような感覚を味わえるのです。

 

自然のぬくもりと香り

無垢材の最大の特徴とも言えるのが、さらさらとした肌触り。余分な加工を施していないため、木材特有の質感を存分に味わえます。裸足で歩いたり寝転がったりすると、その魅力をより実感できるようです。ほかにはない程よい固さと滑らかさが、安らぎを与えてくれます。毎日足が触れる床は特に、無垢フローリングのメリットが大きいと言えるでしょう。

 

また「香り」も、無垢材の特長のひとつ。木材に含まれる精油(エッセンシャルオイル)が家全体に広がり、思わず深呼吸したくなるような心地よさをもたらします。木の良い香りの正体は、フィトンチッドという成分。心身をリラックスするとされ、その効果はアロマテラピーに用いられているほど。消臭や脱臭、防腐・抗菌・殺菌作用もあり、家の空気をきれいに保ってくれます。木の種類によって匂いは異なりますが、無垢材が放つ香りには、想像以上の癒しと効果があるのです。

 

 

木材の個性と経年変化

天然の素材である無垢材は、色も模様もひとつとして同じものはありません。不揃いな木目も色ムラも、自然が生んだ魅力です。そんな生き物とも言える無垢材は、時間の流れとともに表情を変える「経年変化」も楽しめます。色が濃くなるもの、明るくなるもの、その変化は素材によってさまざまですが、お家の歴史とともに風合いが変わっていくのは素敵なことです。無垢材はやわらかいためキズがつきやすい面もありますが、そのキズさえも味となります。個性的な木材が、きっとオンリーワンのマイホームを彩ってくれることでしょう。

 

無垢材の強度

安心の天然素材だからといって、家づくりに適していなければ意味がありません。日本では昔から、木材の特徴を活かした家づくりが行われてきました。今もなお木の家が継承されているのは、丈夫で安全な家が建てられるからなのです。実際、築年数の長い木造建築物がたくさん残っていることはみなさんご存知の通りです。

大切なのは、木材の選び方。たとえば木の節には生き節と死に節があり、周りの組織とつながっていない死に節はすっぽり抜ける可能性から強度が劣ります。また木材のひとつである「松」はしなりが強く折れにくい、「檜(ひのき)」は伐採後に強度が高まるといった特徴があります。どの木材を家のどの部分に使用するかを見極めることが、強度を保つ上で重要なのです。

強度といえば、耐震性も気になるところ。意外にも無垢材は耐震性に優れており、鉄骨や鉄筋コンクリートに比べて軽量の木造住宅は、もっとも揺れにくい家と言えるのです。揺れにくいということは、家全体に受けるダメージも小さいということ。強固な基礎や適切な設計があれば、無垢材で地震に強い家をつくることができます。

 

 

快適さを保つ調湿作用

無垢材には空気中の水分を吸収・放出する「調湿作用」があります。ジメジメとした夏の日は湿気を吸って室温を下げ、冬の寒い日には水分を放出して乾燥を防いでくれるのです。熱伝導率が低く断熱効果もあるため、急激な暑さや寒さからお部屋を守り、快適な室温を保ちます。調湿作用によって木材自体が膨張・収縮し、隙間や反りが生じることもありますが、含水率の低い無垢材を選んだり、施工前に処理したりすることで防げるので大きく心配する必要はありません。

 

 

インテリアとしての魅力

ひとつとして同じものはない無垢材は、お部屋の印象を司る大きな要素。それぞれの木材の特徴を知り、理想の雰囲気や好きなテイストを意識して選ぶと、よりインテリアを楽しめます。今回はよく使われる木材を4つピックアップしてみました。一口に無垢材と言ってもその種類は豊富。ぜひお気に入りの木材を探してみてください。

 

 

〈オーク〉

無垢材の代表的な樹木。ウイスキーの樽にも使われており、密度の高さや重厚感が特徴。傷が付きにくい耐久性の高さから、フローリング材としてよく用いられます。

 

〈パイン〉

針葉樹に分類されるマツ科の木材。節目が多くナチュラルな雰囲気が、カントリー調のお部屋によく合います。やわらかく肌触りがいいのも特徴です。

 

〈ウォールナット〉

「世界三大銘木」と呼ばれ、家具の建材としても人気。気品のある深い茶色はどんなお部屋とも相性が良く、強度も高いため、万能な木材として知られています。

 

〈メープル〉

美しい光沢感から「木の真珠」とも呼ばれている木材です。爽やかでクリーミーな色合いが、お部屋のトーンを明るくしてくれます。硬さがあるため、傷つきにくいというメリットも。

 

 

 

 

独特な風合いを持ち、さまざまな表情を見せてくれる「無垢材」。機能面にも優れ、家づくりにおいてもメリットは多大です。きちんとお手入れすれば、長く住まうお家の歩みとともに、その魅力を発揮してくれることでしょう。

興味のある方は是非ご覧ください‼
ネオホームの標準仕様

 

 

参考:『木の家に住もう』/古川泰司、アラタ・クールハンド

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